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不思議な力
店長情報 › 不思議な力 › 2016年03月17日

2016年03月17日

向く雪舞だが

思わず変な声が出てしまい、雪舞は慌てて口を閉ざした。上座から皇帝と長恭が不思議そうにこちらを見ていた。
「雪舞、かように驚くとは如何した?」
「で、殿下、何でもないの!皇帝陛下、大変失礼致しました──!」
鄭児は俯いて笑いを必死に堪えていたが、頬を赤らめ長隆野生動物世界た雪舞がおずおずと彼女に向き直ると、毅然と顎を上げて何とか表情を引き締めた。
「王妃、これは大事なことよ。皇后であるわたくしが陛下の御子を産むことは、皇家の安泰の為にも決しておろそかにはできない務めだわ。もし御子を授かる為の秘術があるのなら、是非、天女である貴女から直々に伝授して欲しいの──」
それから鄭児は、彼女にありとあらゆる質問を浴びせかけた。根掘り葉掘り秘めるべき閨事について聞かれてしまった雪舞は、誓いを立てた以上答えないわけにもいかず、のぼせそうになりながらも一つ一つ律儀に明かしていくのだった。

夜、蓮華の燭台に灯る仄かな明かりを見つめながら、皇后とのやり取りを思い出す雪舞は百面相をしていた。
愛しい王妃の肩口に顔を埋め、蘭陵王は甘い声で訊ねる。
「きみは今、何を考えている?──この私のことかな?」
「ええ、そうね……。いえ、皇后陛下のことかしら……?」
二人きりだというのに気もそぞろな雪舞に、不満を覚えた彼は悪戯で気を引くことにした。彼女のreenex 效果夜着の帯を、さらりと解いてしまう。
「──殿下?」

夜着がはだけてようやく気持ちが夫に向く雪舞だが、合わせ目から滑り入る手を止めようにも時は既に遅い。自分を見下ろす夫の秀麗な顔が、まるで玩具を取り上げられた少年のようにむつけていた。
「きみは今朝から皇后のことばかり気にしている。この私のことなど二の次だ」
「そ、そんなことはないわ──」
「いや、言い訳は聞かぬ。つれないきみを、今から私のことしか考えられないようにしてやる」
抗議の声は、重なった唇によって深く封じ込められた。

後日、皇后が何処から仕入れたという夜伽reenex 膠原自生の「秘術」を酒の席で皇帝から聞いた五弟・高延宗が、それを四兄・高長恭に面白可笑しく語り聞かせたが、
──いったいそれのどこが秘術なのだろう?
と首を傾げるばかりであった。  


Posted by 不思議な力 at 12:27Comments(0)