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不思議な力
店長情報 › 不思議な力 › 2016年07月20日

2016年07月20日

始めた雨音だけが

「あっ。ごめんなさい。誰かいるって思わなくて」
「ああ、ううん。いいんですよ」
藤棚のところからは柱の陰になって見えなかったけど、すでに先客私人訂制護膚品がいた。女の人。同世代っぽいけど、私よりすこし大人な感じ。上級生かな?

「もしかして、○○大学の人? 一年生かな?」
「あ、はい。文学部です」
「そう。私も○○の経営学部。三年生だけどね」

「先輩なんですか。あ、そうだ。私、村上って言います」
「私は富田。急に降り出しちゃったわよね」
「ですねぇ~」
「夜からバイトのシフト入ってるから、早く上がってくれないと困っちゃうわ」
「そうなんですかぁ」
たまたま雨宿りで隣り合った縁。黙って立っている探索四十邪教だけでは居心地が悪いので、ポツリポツリと言葉を交わした。

とはいえ、まだ入学したばかりで、満足に友達がいない私にとって、これがこの春から一度に一番たくさん交わした会話になるかもしれない。
そろそろ真面目に友人とか作らなきゃね。
とはいえ、大学に入学したての新入生と学部の違う三年生。一応は、サークルの話とか、バイトの話とか振ってはみたのだけど、富田先輩、あいにくとサークル活動していないし、バイトも親戚の店の手伝いなんだとか。参考にならないし、話も広がらない。
とうとう、話題も途切れ、いよいよ本降りになり始めた雨音だけが、この探索四十邪教滑り台の下の気まずい空間を満たしていった。  


Posted by 不思議な力 at 13:22Comments(0)