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不思議な力
店長情報 › 不思議な力 › 一人の心

2016年03月08日

一人の心

「人数が増えて、家が狭くなった。ババサマには静かに養生してもらいたかったのだが、子供らはちょろちょろするし。」
イワクスはババサマたちのために銅鑼灣 髮型屋入口を挟んだ別棟をたてようと皆にきり出した。
だが、ばばさまは、
「わたしは、子供らの動き回るのを見るのが一番嬉しい。

ムラに戻ることになって、やはりみんなが死に絶える姿を見送らねばならぬのかと悲しんでいたが、そうではなかった。滅亡の下でこの子らはきっと生きぬいて新たな世を開く。子らは次の世への望みのあらわれじゃ。目の前で見ることができて、なにより有り難く思っている。狭さなど苦にならぬ。」
自分たちのためなら新たな家はいらぬと答えた。
しかし、この大人数ではいかにも狭すぎる。それに男たちは、新たな暮らしに張り切っていて、子供のように大仕事を欲しがっていた。
これから真冬にかけての作業は困難だが、地面を背丈の半分も掘り込んで、土壁をのせる方法にする。平地に建物をのせるより、柱や屋根の材を節約できる。小さな見かけの割に中は広く、冬は暖かで居心地はいいはずだ。
そうはいっても柱の材や屋根の萱は多く必要で、あくる銅鑼灣 髮型屋日から採りに出ることになった。イワクスはイブキを伴って森の木を伐りに行く。カタカシは
「いい材のあるところへ案内する。」

といって、二人の先に立つ。
ニギホは雪が積もる前に木の実草の実を採りに行きたかった。ミツハとテグルミも一緒に出掛ける。カツラとキノは家の前に干した草や木の実の番をいいつかった。
萱集め役のトギホが家の中に残った。
「どうしたのじゃ、トギホ。」
ババサマがきく。
「なんだか、ニギホが遠くなったようで、何を思っているのか分からなくなったんだ。以前なら、離れたところでも、互いが呼び合っているのが分かったのに。側にいても、話をしても、本当の気持ちとは違う感じがする。なんだか、薄い膜の向こうにいるみたいなんだ。」

「そなた、ニギホの他に気持ちが伝わりあう人はいたか?」
「いや、ニギホだけだ。」
「普通の人は、他人の気持ちを知ることはできぬ。ことばを尽くして己の銅鑼灣 髮型屋意を伝え、相手の思いを解ろうとはするが、思いそのものが直接心に入って来ることはない。だが、そなたらは特別の絆を持っておった。」


Posted by 不思議な力 at 13:21│Comments(0)
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